信用金庫のさまざまな取組みを動画で紹介
“よい仕事おこし”フェア 焼酎プロジェクト (熊本県人吉)
全国各地の信用金庫では、地域貢献や地域活性化などさまざまな取組みを行っています。一昨年6月19日、経団連会館で開かれた“信用金庫大会”に来賓として出席した安部総理は、昨年官邸に届いた被災都道府県の米で造られた日本酒について触れ「信用金庫業界の連帯感に感銘するとともに、地方にはまだまだ大きな可能性があることを痛感」したと語っていました。同じく信用金庫大会に出席した麻生金融財務大臣は「東京の下町の信金が10年程前から開始した『新現役交流会』には261の中小企業が参加し、980人の新現役(企業OB)を繋いでいる。地域を元気にするものが何かを知っているのが信用金庫の最大の力だ。」と感想を述べました。
安部政権が掲げた『地方創生』は2019年度で第1期の5年間が終了しました。政府は特定の地域に関わり続ける“関係人口”の創出など、2020年度以降の第2期に向けた『地方創生』の新たな対策を打ち出しており、地方活性化の動力源としての信用金庫への期待も増しています。
ほかの金融機関には真似することができない地域と一体となったさまざまな活動を展開しているのが信用金庫です。メガや大手金融機関が非対面の効率化を強力に推し進めているなかで、その対角線に位置する face to face をさらに実践し地域の活性化に真摯に取組んでいる信用金庫の姿を、多くの方に知ってもらう、今が絶好のチャンスでもあります。
地域貢献・地域活性化の活動には多くの経費もかかります。多額の費用を投じて行った取組みが当事者のみで共有するのではなく、動画などを通して多くの人に知ってもらえれば、信用金庫のブランド力アップや広告宣伝効果も生み出し投入経費以上の効果も期待できます。
やっている事をお客様などに伝えなくては「やっていない事と同じ」。そのためにもサイネージなどで動画を活用することをお勧めします。
サイネージ制作もお任せ下さい
古関裕而が作曲した 校歌・金庫歌でつなぐ音楽の絆
2020年3月末から始まったNHK連続テレビ小説『エール』は福島出身の作曲家・古関裕而氏がモデルの作品。その前からNHKの朝ドラの主人公が城南信用金庫の金庫歌を作曲した古関裕而氏がモデルとなると聞いていました。信用金庫歌は城南信用金庫のほかに埼玉縣信用金庫や川崎信用金庫なども手掛けていて、さらに全国の学校の校歌も数多く作曲をしているとのことで、これらの音楽を映像で繋げられないだろうかと、城南信用金庫の川本理事長から話があり、“古関音楽で日本を元気にしたい!” と提案があり検討に入りました。
福島県が生んだ国民的作曲家古関氏の5000曲におよぶ楽曲の中で、全国各地の校歌を地元の信金が紹介していくという企画で動画制作が開始されました。2019年12月の古関裕而氏の母校、福島商業高校の新校歌「若きこころ」の収録を手始めに、年明けには、都内大田区立雪谷中学の撮影も終わったところで新型コロナウィルス感染が拡大しロケが中断となってしまいました。川本理事長をはじめスタッフの『古関音楽で日本を繋ごう』という意思と情熱は強く、新型コロナウィルスの猛威が下火となった10月1か月間で11月に開催を予定している“よい仕事おこし”フェア に間に合わせるべく、コロナ対策を十分整え収録を再開しました。全国での撮影収録を行うとともにNHK福島放送局も福島県内の学校収録に協力いただき、全部で26の学校の校歌や応援歌などの収録を行いました。作品は今年リニューアルオープンする福島市の古関裕而記念館の常設ブースで視聴展示される予定です。ご期待ください。
古関裕而が作曲した 校歌・金庫歌でつなぐ音楽の絆
地方の信用金庫取引先にも新現役とのマッチングを『新現役交流会』
亀有信用金庫(本部:東京都葛飾区亀有)は一昨年に続き昨年も内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部事務局」から平成30年度”地方創生に資する金融機関等の特徴的な取組事例”に選ばれ大臣表彰を受賞しました。前回は10年以上続けて開催してきた『新現役交流会』そのものについて表彰されましたが今回は北陸や東北などの信用金庫とも長い間連携を行い、地方の事業所と新現役を広域でマッチングさせて成果を挙げてきたことで、2年連続の大臣表彰となったものです。
前回制作した動画は『新現役交流会』の仕組みについて紹介したものですが、今回は表彰のポイントが地方の信用金庫の取引先事業所と新現役との広域のマッチングであることから、地方から課題解決に参加した長崎カステラの製造販売業者と、能登半島の過疎地で米の生産に励む若手営農家に新現役が訪問し課題を解決していく取組みを紹介し広域での『新現役交流会』の有効性を訴求しました。また、なぜ亀有信用金庫が広域連携 をして『新現役交流会』を行うのかも紹介しています。
信金・行政・大学が各々の持味を活かした連携『地産都消』プロジェクト
2011年3月に発生した東日本大震災で東北地方の太平洋沿岸は津波による甚大な被害を被りました。全国各地の信用金庫も一斉に東北地方の支援に乗り出しました。
東京東信用金庫も東北各地の信用金庫の支援に着手しましたが、産学連携を結んでいる国立大学東京海洋大学のサテライトオフィスが気仙沼市にあったことから東京海洋大学と連携してスポットの支援で終わらせず長期にわたって気仙沼市の水産資源の販路を回復拡大することを目的に『地産都消』プロジェクトを立上げて支援活動を継続しています。
この活動が内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部事務局」から評価され平成30年度“地方創生に資する金融機関等の特徴的な取組事例”に選ばれ大臣表彰を受賞しました。
30年度は48の金融機関が表彰され、そのうち全国10の機関が地方創生担当大臣から直接表彰されたものです。気仙沼では震災直後水産関係者の8割が失職し水産業は壊滅的な状況となりましたが順次復興し港湾施設や魚市場もほぼ復旧が終わりました。気仙沼の事業者の取りまとめを気仙沼信用金庫が行い、東京東信用金庫が都内での販路開拓を支援し、東京海洋大学が東京東信用金庫内に常設している東京海洋大学東向島オフィスと東京海洋大学気仙沼サテライトとを結ぶテレビ会議システムと水産資源の情報提供を行うこととして『地産都消』プロジェクトを発足しました。
また、気仙沼市と墨田区がそれぞれ行政サイドからこのプロジェクトを支援するという仕組みです。紹介動画では市長や区長、学長、理事長などキーパーソンに登場していただき現地取材と合わせながら、メカジキを中心とした食材、墨田区内での試食会、子供たちへの食育など多角的に紹介をしています。
あれから10年 過去の教訓を伝え未来を拓く
2011年3月11日の東日本大震災からちょうど今年で10年となりました。震災で大きな被害を受けた福島県にある地方紙、福島民報社が子供たちに、「東日本大震災と原発事故を風化させないために読んでほしい絵本」として企画し、絵と文をみず文庫が担当した、絵本「きぼうのとり」ができあがりました。
被災した人だけでなく、震災を経験していない人にも自然災害の恐ろしさと、人間の過信で起こした原発事故の悲惨さを忘れないために10歳の子供さんにも理解できるように描かれた絵本です。いざというときは近所の人を助けたり、近所の人に助けられたりするかもしれません。日頃から地域の人たちとどのように接するかを子供の頃から絵本を通して知ってもらおうというものです。
福島民報社と城南信用金庫は2019年9月に、連携協定を締結し相互が地域活性化に向けた取り組みを行うこととしています。両社は協定締結前にも震災後の東北復興で互いにサポートしていた深い信頼関係がありました。福島民報社の絵本「きぼうのとり」発刊を知った城南信用金庫とテレビ朝日は、未来に羽ばたくひとりでも多くの子供たちに、震災の怖さと、みんなで互いに助け合う大切さを知ってもらおうと、絵本の朗読動画を無償で創ることとし弊社が制作をしました。朗読は被災地、福島県出身の佐藤ちひろアナウンサーが担当しました。佐藤アナは東日本大震災を中学生時代に南相馬市で迎えました。心のこもった感情溢れる朗読は撮影を行っているモニター画面からも強く伝わってきました。この動画は、福島民報社のホームページや Youtubeでご覧いただけます。収録後も佐藤アナは品川区内の小学校で朗読を行っています。この動画制作の段取りは「日本を明るく元気に!」スローガンに地方創生に果敢に取り組む城南信用金庫が行っています。